【参加者の大半が初上陸の多良間島】
宮古島と石垣島のほぼ中間に位置する多良間島でのモニターツアー。
今回は「タラマバナの染色体験」と、「サトウキビ植え付け体験」の同時開催で、3月3日〜5日に行われました。

まずは「ふるさと民俗学習館」でオリエンテーション。ツアーの日程や、多良間島での過ごし方の注意点などを聞いた後、民俗学習館を見学しました。その後、染色チームは染料の準備に取りかかり、農業チームはフリータイムとなりました。
【たらま花保存会が大活躍】

「黄色い液は捨てるのよ〜」「えっ? そんなもったいない…」とスタートしたベニバナの染料作り。
鮮やかなオレンジ色の花びらを水で洗うと、水がきれいな黄色になりますが、ベニバナ特有の鮮やかな紅色に染めるためには、花びらを3日もかけて洗って絞って揉み込んで発酵させる工程が必要とのこと。3月は、ちょうどベニバナの開花の時期にあたるため、保存会の皆さんが事前に花を摘み取り、下準備をしてくれていました。

島で「タラマバナ」と呼ばれるベニバナは、王朝時代に王府に献上されていたという歴史のある花。一時は栽培が減っていましたが、2013年に「たらま花保存会」が発足し、染料に使うほか、ハーブ類とブレンドしたお茶を作るなど活用が進んでいるそうです。

翌日には、ストールを染める体験が行われました。今回の参加者の多くがプロの織り手で、糸を染めたいという希望があったため、持参した絹糸も鮮やかなピンクや光沢のある美しい紅色に染め上げられました。
