宮古島と石垣島のほぼ中間に位置する多良間島でのモニターツアー。
「タラマバナの染色体験」と、「サトウキビ植え付け体験」の同時開催で、3月3日-5日に行われました。
今回は「サトウキビ植え付け体験」レポートをお届けいたします。
【キビ刈り上手は島に嫁げる!?】
農業体験は翌日の朝からスタート。島のどこを歩いても、サトウキビ畑が見える多良間島。
キョロキョロしながら、コーディネーターの富盛玄三さんの畑に到着しました。
今回は天候の関係で、植え付けではなく刈り取りの体験です。

刈り取りやすいよう、事前に葉っぱが落とされたサトウキビたちが5人を待ち受けています。さて、と取り出されたのはオノとカマ。まずは富盛さんがお手本を見せてくれ、早速作業開始です。サトウキビの根本をかき分け、オノでスパッといきたいところですが、なかなか一発では倒れてくれません。「ありゃりゃ」とか言いつつ、ようやく切れたサトウキビを引っ張り出すのも一苦労。背丈よりも大きく育ったキビをヨイショと引っ張り出して、どんどん積み上げていきます。

作業に集中し、みんながだんだん無口になった頃に、うれしい「10時茶」タイム。刈ったばかりのキビの皮を富盛さんがカマできれいにむいてくれ、ガジガジ噛みしめます。ジューシーで甘~いキビで疲れも癒やされました。

隣の畑では、大型の収穫機「ハーベスター」がうなりを上げています。聞けば、村所有のハーベスターが8台ほどあり、精糖工場のスケジュールに合わせて、順番に刈り取りが進められるのだそう。けれどもハーベスターが入れない小規模の畑では、昔ながらの手作業が続きます。
薄曇りだった空もきれいに晴れ渡り、汗だくになった頃に作業は無事終了!! 「上手になったね~。これで島のお嫁さんになれるよ~」と、富盛さんからお誉めの(!?)言葉をもらって、畑を後にしました。

【島の恵みをたっぷりいただきました】
夕方からの交流会に向けて、夕食もみんなで作ります。富盛さんのおうちでワイワイと準備が進みました。タラマバナの炊き込みご飯や、多良間のきれいな砂浜から採ってきたという「海ダイコン」の葉や旬のアーサーの天ぷら、漁師さんに頼んで釣ってきてもらったというミーバイの唐揚げやおつゆなどがテーブルに並び、島の恵みをたっぷりといただきました。

交流会では「タラマバナでとってもきれいな色に染められて、貴重な体験ができました」「事前にいろいろと準備をしていただいて、とても感謝しています」「農作業は楽しかったけれど、大変な仕事だと初めて知りました」「フリータイムで島の子どもたちと触れ合うことができて、温かい気持ちになりました」「島で出会う人がみんな親切で感動しました」など、充実したツアーに大満足の声がたくさん挙がりました。ちょうどこの日は3月4日の「さんしんの日」。村の文化協会が主催する「さんしんの集い」が行われていて、島の人たちと一緒に唄や踊りを楽しみました。

【多良間大好き!! また来たい】
2泊3日の多良間島の旅。フリータイムもたっぷりあったおかげで、島を散策するなど、十分楽しむことができました。宮古島とその周辺の島までは行ったことがあっても、少し足を延ばす(宮古島から飛行機で約25分)多良間島は初めてという参加者が大半でした。このツアーで多良間島が大好きになったという参加者たちからは、「今度は、有名な八月踊りを見に来たい」「夏に泳ぎに来たい」といった多くの声が聞こえてきました。
